2015/02/21 OSAKA POWER LOOP
JR西日本の大阪環状線改造プロジェクトの一環で、103系電車にdigmeoutのアーティストたちが描いたラッピングトレインが走行しているという。
様々なテーマのもと、描かれたイラストは、なんとも目立つ。なんといっても車両全体を使用して、窓ガラスをもキャンバスをしてしまう。
このセンスと、広告のセンスはさすが、関西、大阪と感じる。
特に8号車のHR−FMさんのアーバンスポットのイラストは、最高に好きですね。こういうテイストのイラスト、めちゃくちゃ憧れしまいます。ビジュアル、色合い、タッチもどれもすごく好きですね。
さて、このラッピング広告は、東京地区の路線になると変わってくるんですよね。実は、それぞれの自治体によって、広告条例が定められており、限られた車両の面積にしか広告をつけることができない。特に、東京都の条例は2002年に緩和されたとはいえ、今尚、厳しいことで有名です。
おそらく、大阪環状線で出来ていることが、山手線ではできないはずなんですね。でも、現在、山手線では東京駅100周年記念号が走行していて、全面ラッピングで、レンガ調の色合いでラッピングされた車両が走ってます。これは、OKなんですよね。全面ベタ塗りの中にポイントごとの装飾だからなのかなーとも思いますが。
過去には小田急3000系で行った藤子・F・不二雄車両が都条例に抵触し、短期間で姿を消した事例もある(その後、デザイン変更で復活したが…)。
この基準が詳しくはどうなっていのかは不明であるが、以前、とあるラッピングトレインのデザインに関わった際、その路線の列車は、1両の総面積に対して1/10以内という非常に厳しいものだった。
そういう限られた空間の中で如何にしてデザインを考えるかが、デザイナーの腕の見せ所なので、もちろん、無事に、走行してくれましたが、やはり、もっと大胆にやってみたかったなという想いも残ったのは事実でした。
なかなか、その地区によって、できること、できないことがあったりするわけですが、いつかは、こういった全面ラッピングをやってみたいですね。
ちょっと、話は脱線してしまいましたが、大阪環状線のこのラッピングされた103系、是非、見に行きたいと感じたのでした。