2016/12/10 冬になって思うこと
どうも、雪が降る町からお届けしています。
秋田の北のほうでは雪降ったり、晴れたり、風強かったり、ほんと、毎日忙しい天気だなーなんて思いながら、ぬくぬくと暖かいところで仕事をしています。
先月、とある学校で講師として依頼され、出席した発表会がありました。そこではこの街の将来、未来像を学生たちが考え、そして街の未来図を発表するというものでした。
地方では、どこも人口減少という問題を抱えているのが現実で、きっとそれは、今後ずっと続いていく課題になるものだと思います。
学生たちの発表は、どれもよく調べられていて聞き応えのあるものではあったのですが、どうしても納得出来ない部分があり、最後の講評で言わせていただきました。
「どの発表もよく調べられていて素晴らしかったけど、一点だけ、どの発表も考え方が〝人口増加をさせるため〟という根幹があって非常に残念でした。人口増加は今後絶対に出来る可能性はないに等しいので、今いる住民たちで何が出来るのかという考えに改めた方が良いと思います。」
自分は、そう話したわけです。ただ、相手はまだ学生であり、その意見は、少し厳しすぎたかなと自己嫌悪になっていた次第です。。。
でもね、たまたま、同じメンバーの方が見つけてくれた記事で救われました。
やっぱり自分の考えは間違っていないと。
この記事を読んでいただければわかるように、やはり人口減少は食い止められないんです。
こっからは、あくまで個人的意見です。
というか、そんな考え方をまだ持っているんですか?って話ですよね。人口増加させるためにどうしたらいいかなんて事を念頭において例えば、移住促進とかやってる自治体を多く見ます。
決して悪い事であると言っているわけではないです。
ただ、その事業を行う時間自体がかなり無駄であると思います。そんなの事業にする必要はないし、移住したいと思う人は勝手に来るはずです。その時にサポートが出来る制度を整えておけば良いだけで、移住を促進する事業自体なんてやる意味がほとんどありません。時間の無駄です。
では、どうするべきか。今いる人数で、何が出来るか。どこまで出来るかと考えた方が賢明です。
〝その街に対して、住民は何が出来るか、自治体は住民に対してどこまで出来るか〟
それを真剣に考える事で、新しい道筋が生まれて来ると思っています。
人口減少を逆に良い事を捉えて、減少しているからこそ、一人一人に対してきめ細かいサポートが出来る体制を整える事が今の地方に対する魅力に変わるのではないかと思います。
もちろん、人口が少ないからこそ、財源の収入は減るわけですが、減る分に合わせた事業を行なっていけば良いわけで、決して不可能な話ではないはずです。
高齢化、弱体化している地方なんて言われていますが、全くそんな事はなく、むしろ、地方の存在があるからこそ、都市部の機能が成り立っている事を忘れてはいけません。
なんでも揃う都市部。でも、なんでも揃うからこそ、その〝何でも〟の基礎を作り出しているのが地方である事も事実なはずです。
基本的な事で、当たり前のことなのですが、それが夢物語のようになっていて。
今回、学生たちの発表を聞いて、本当に残念な気持ちでした。それはきっと教えている大人の責任でもあるはずです。型にはまったことではなく、もっと柔軟な考え方を子供達に教えていかなければ、地方は間違えなく衰退します。
そんなことを思うわけでした。
ほんとは、もう少しあとにこうしたブログを書いていくつもりでしたが、さすがに、あまりにも人口増加させるためにはという考えが根強く残っていることを感じたので、書いちゃいました。